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ひとり経理の業務負担を減らすには?業務の見直しと外注活用のコツ
2025年06月05日 経理

ひとり経理の業務負担を減らすには?業務の見直しと外注活用のコツ

「経理は任せているけれど、いつまでも一人体制で本当に大丈夫なのか…?」

「担当者から退職の相談が…誰も代わりがいない。急いで採用しないと…」

「毎月なんとか乗り切ってはいるけれど、正直ずっと綱渡り…」

こんな状態になっていませんか?

 

経理業務は一つ一つの作業は単純に見えても締切やミスの許されなさ、そして何より「量」がとにかく多いです。

また会社によってはひとり経理の場合もあります。

 

今回は、そんな「ひとり経理」・「ひとり経理体制の経営者」の方に向けて、

・業務の負担を減らす方法

・「もしも」の前にできる準備

・外注サービスの活用のコツ

についてまとめました。経理の現場で悩んでいる方に少しでも参考になれば嬉しいです。

 

なぜ「ひとり経理」が抱える課題は深刻なのか?

中小企業やスタートアップでは、経理担当が1人しかいない「ひとり経理」という体制も少なくありません。

この体制はコスト面では効率的に見えるかもしれませんが、担当者にとっては業務過多・孤独・属人化といった課題を抱えやすい構造です。

 

・月末月初の会計処理に加え、請求書発行、支払処理、経費精算、勤怠集計、給与計算など幅広く対応

・問題が起きたときに相談できる相手がいない

・体調不良などで突然休まないといけない・自分が辞めると業務が完全にストップしてしまう

 

こうした課題は経理業務の精度や継続性に大きな影響を与えます。

特に問題なのは、「担当者が退職を申し出てから初めて経営層がその存在の大きさに気づく」ケースです。

ひとり経理体制には、従業員の業務負担だけでなく、企業の継続可能性の観点からもリスクが潜んでいるのです。

 

ひとり経理担当者がまずやるべき解決の第一歩は「業務の見直し」から

何かを変えたい時、最初にやるべきは「棚卸し」です。

下記のように自分の業務を棚卸しし、優先順位をつけて整理を行います。

 

・日常的なルーティン業務(仕訳入力、入出金管理等)

・定期的に発生する業務(月次決算、給与計算等)

・スポット的な対応(税理士とのやりとり、法改正への対応等)

 

これらを可視化することで、「本当に自分がやるべき業務」と「外部に任せられる業務」が整理され、業務分担の見直しがしやすくなります。

このように属人化を防ぐため、業務フローの可視化やマニュアル化を進めることが大切です。

 

外部に任せられる業務が選定できた場合は、躊躇せずに上司に相談し、自身の負荷を軽減して働きやすい環境をつくっていきましょう。自身で抱え込むことは、結果的に効率を悪くし、自分にとっても会社にとっても不利益をうむことに繋がります。

経営者がやるべき解決の第一歩は「外注体制を事前に準備しておくこと」

「経理担当が突然辞めてしまったから、今から外注先を探します」は非常に危険です。

担当者の急な退職や休職が発生した際、ひとりの場合は業務が止まってしまうリスクは高くなります。

ひとり経理の方も、「辞めたいと思っても、引き継ぎの準備が大変で言い出せない…」ということがあるかもしれません。

 

スムーズな業務引き継ぎや信頼できる委託先との連携構築には時間と余裕が必要です。

また、事前に外注を活用して業務を分担・可視化しておけば、万が一のときでもスムーズな引き継ぎが可能です。

 

そこでおすすめなのが、担当者が在籍しており、かつ担当者が困っている『今』、一部業務を外注し始めることです。

これにより、

・担当者と外注先の間で知識・ノウハウが移行できる

・外注先との関係性や連携フローを整備できる

・担当者の負担軽減につながり、退職リスクそのものも減らせる

 

予防策としての外注導入は、リスクヘッジとして非常に有効です。

 

外注=手抜きじゃない。戦略的に“任せる”という選択

とはいえ、「外注は高そう…」「うちの業務なんて他人に任せられない…」「責任を放棄したと思われるのでは…」と思ってしまう方も多いかもしれません。

 

経理を外注することは、専門性の高い業務を信頼できる外部に任せるという戦略的なリソース配分の一つです。

会社の大切な業務を任せることになるので、コストが多少なりともかかったとしても中長期的な会社の成長にとっては必要な判断となる場合も多いでしょう。

 

また、コストや業務について気になる場合は、以下のように業務を切り分けて考えると導入しやすくなります。

実は最近の外注サービスはとても柔軟です。

外注しやすい業務 社内に残すべき業務
経費精算のチェック・入力 経理方針や業務設計
会計ソフトへの仕分入力 社内他部署との調整
支払業務の実行 経営層へのレポーティング

 

外注先には、経理代行会社や税理士事務所など選択肢があります。

現場の状況や経理の“悩みどころ”をしっかり理解してくれ、まずは費用感や対応範囲などから見極めて最適な会社に任せて行くことをおすすめします。

まとめ

「ひとり経理」体制には、業務負荷・属人化・継続性といった複数のリスクがあります。

そのまま放置すれば、担当者の退職=業務停止という最悪の事態もありえます。

 

そうなる前にできることは、以下の3点です。

1. 日々の業務を可視化し、まずは見直す

2. 外注導入を余裕のあるうちに始める

3. 外注を戦略的な経営判断と位置付ける 

 

「自分にしかできない業務」は本当に自分だけの仕事でしょうか?

会社の経理を1人で抱え込まない・リスクを考えて先手を打っておくためにも、今できる改善を初めてみてはいかがでしょうか。

caddyのようなバックオフィス特化型BPOサービスを活用すれば、業務の質を保ちながら、継続性と柔軟性のある運用が実現できます。

専任担当が無料相談からお受けしておりますので、まずはお気軽にご状況をお聞かせください。

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